僕のあだ名が不潔になった日
小学中学年の頃、下校前のホームルームの直前、いつも僕をなじっていた二人組みが僕の髪の毛を後ろから弄り始めた。
少しするとそのうちの一人が僕の髪の毛についていた小さな埃をつまみあげて、「○○の頭から変なものが出てきたぞ」と叫んだ。
するとクラス中が僕の方を振り返り、ホームルーム前で教室に待機していた40代の女の先生までが心配した顔でこちらを見る始末。
そしてその子はそのまま僕を立たせて、担任の先生の前まで連れて行き、その先生に髪の毛のチェックをさせた。
先生はきれいな髪の毛じゃない、といってくれたが、その日以降しばらく、僕のあだ名が不潔になった。
いや、あだ名というよりも、僕=不潔、という暗黙の了解がクラス中に広まってしまって、僕を拒絶する理由に「だって○○は不潔だから」という根拠が出来てしまった。
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