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カレーの食べ方が分からなくなった話

 サッカークラブのイベントで、対外試合をする際、ホテルや旅館ではなく、対戦相手の選手の家に2泊3日でホームステイをするというものがあった。

 僕はチーム内で唯一友達といえる存在だった子と一緒になった。
(この辺は保護者等が気を使ってくれていたようで、こういった泊りがけの際、少人数での部屋割りの際には必ず彼と一緒にしてくれた)

 一泊目の晩、夕食にカレーが出た。
 でもお皿が出てきた瞬間、僕の頭がパニックに陥った。

 「カレーの上にトンカツが乗ってる!ねぇ!?どうやって食べればいいのこれ!?ねぇ!?」

 といった感じで、カレーにカツが乗っているというだけで、食べ方が分からなくなってしまった。

 どうしようか右往左往しているうちに、横に座っていた彼が食べ始めた。

 僕は思った。

 「そうか!○○くんの真似をすればいいんだ!」

 彼がスプーンを皿に入れ込む度に、僕はその一挙手一投足をまじまじと見つめ、それと同じような動作をして食べはじめた。
 彼がカツをスプーンで切れば、僕もスプーンでカツを切る。
 彼がカツにカレールーをかければ、僕もカツにカレールーをかける。

 そんなことをやっているうちに気が付いた彼に、「真似すんなよ」といわれた。

 そこではじめて僕は、

 「あぁそうか!自分のやりたいように食べればいいのか!」

 と思い、自分で勝手に食べ始めた。

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